世界的に有名なハワイのリゾート地である、オワフ島ワイキキ。
高級ブランドショップやホテル、お土産屋さんなどが立ち並ぶ通りは、
毎晩遅くまで観光客で賑わうエリアです。
そんなリゾートエリアから、ほんの4?5キロメートル離れた所に、
ワイキキのイメージとはおよそかけ離れた豊かな熱帯性の原生林が残っています。
ハワイ州森林局の特別許可を得て、原生林の中を曲がりくねったトレイル(自然の小道)
を歩くエコツアーがあります。
地図も何もない時代に、潮の流れを頼りに、人力の木製カヌーに乗って、
ポリネシアからハワイにやって来たのがハワイアンの祖先といわれています。
主食のタロイモやココナッツ、サトウキビ、バナナなど、
彼らが持ち込んだ、およそ25種類の植物はカヌー植物と呼ばれています。
古代ハワイアンは、これらの植物を料理素材のほかに、建築、衣服、薬、楽器など、
根から葉先まで一切無駄なく利用してきたそうです。
エコツアーで歩くトレイル沿いには、ククイ、ジンジャー、バナナ、竹など、
いくつかのカヌー植物が生えていて、ネイチャーガイドが植物の特性や利用法を説明してくれ、
自然と共存してきたハワイアンのルーツが見えてきます。
しかし、現在では世界規模の環境破壊が懸念されるようになり、ハワイもまた例外ではないのです。
現在、オアフ島の人口はおよそ90万人で、ハワイ州の全人口の7?8割がオアフ島に住んでいます。
誰もが知っているようなリゾート地となったオワフは、土地開発が進み、
さらに、人口増加に伴う交通渋滞、ゴミ処理問題、違法な動植物の持ち込み、水質汚染など、
ハワイの自然環境はこれまでにない脅威にさらされてきているそうです。
素晴らしい大自然を破壊する事も守っていく事もできるのは、私たち人間だけだと思います。
便利で豊かな生活を求めがちではありますが、自然と共存してきた古のハワイアンのルーツに
触れながら、本当の意味での、"良い環境"を作っていければと思います。
2009年8月21日登録